言葉の本棚 Ⅳ

2017.07.02

汗だけがまとわりつく

いびつな夢を見た
足元が崩れてゆく

誘惑の情景
やめないで
ずっとこのままでいて
苦しくて吐き出せば
7月の優しくない朝の日差しが
リアルなベッドに突き刺さる

夢から連れて来た
さっきの汗が
あの人の匂いが
まとわりついて鎖骨を流れ堕ちる

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2017.06.25

雨は音など持ってはいない

真夜中に
雨の音を聴く

屋根や雨戸に落ちる音
庭の楓をたたく音
黒いアスファルトに突き刺さる音
車のボンネットに弾ける音

そうさ
そもそも
雨は音など持ってはいない
ただの水玉
空からの訪問者

静に訪れて
束になって流れてゆく

目を閉じて
雨の行方を模索する

雨に抱かれて
旅をする

眠りは訪れた


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2017.06.15

お姉ちゃんへ

お姉ちゃん
私は今大阪に向かう新幹線の中
1人おにぎりを食べています
高菜の入ったおにぎりは
ピリッと辛くて美味しいです

見回すと
疲れた顔のサラリーマンが多くて
あー皆それぞれに家族の為に一生懸命働いて
家路に帰る途中なのだなと
しみじみしています

おにぎりは美味しいな
駅で買った135円のおにぎりだけど
何も食べられなくなって
氷しか食べれなくなって
死んでしまった
あなたを思うと
お米の一粒だって高菜の1枚だって
ありがたく思い
しっかり噛んで頂くのです

私はまだまだ生きて行かなくてはならないもの

もうすぐ静岡です
お姉ちゃんはどの辺りですか?

またお便りします

大好きなお姉ちゃんへ


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2017.06.08

生きる日々が
正当で在るために
いくつかのツナガリを断念する

安全に死んでゆく為さ
やりたい様にやるなんて
ガキのする事

うそぶる女

つまらなくなった人生に幸せと書いて蓋をした
きっぱりと蓋をした


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2017.05.17

ニケ

歌う
君が奏でる音に包まれて
歌う
私の背中に翼が現れる
ずっと…
ずっと…
ずっと…
愛の告白の中にいた
今までも
これからも
永遠のもっと向こうまで

私は歌い
君に抱かれる

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2017.05.03

縁の中

この世は何1つとして自分の望んだ様にはいかない
マッチ1本する事さえも
原因と結果がある
すべては万物の「縁」の中にあって
無数の分岐点でつながる
ただ選択の繰り返しをして
今立っている場所に存在している
そのつながりの中で
与えられた生命は
大いなる時の片隅で
人を求め
人に傷つき
儚く輝き
深い深い藍色の柔らかな流れの中
静かに…
とこしえに消えてゆくのだ


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世界はやさぐれる

また同じ心持ちになった
あぁそうだ
何も変わってはいない
1ミリたりとも動いていない

予感はしていたさ
最初からね
だから前ほど痛くはないよ

私はいつもやさぐれて
心の世界のならず者だ
君が見ている笑顔は
私の世界の壁なのさ

やり過ごすスキルをちょっとばかり覚えただけなんだ


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2016.10.29

冷夢

黒い水の中をそ知らぬ顔で泳ぐ
私はいつも悪意に満ちている
そしてとても破壊的だ

知っているだろうか
繰り返される孤独と呪い
血を感じ
引きちぎれた肉片
この身の残像を集める

またここに戻って来た
迷い込む…
迷い込む…
樹海のように

死の淵はそれ程遠くない
白髪の老婆となっても

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2016.04.09

美しい者達の理解者

才ある者には理解者が必要です
あなたの震える魂を
両手でそっと受け止めて
光の中に捧げるのです
そして私はその全てに触れて
熱く濡れて
愛しく裂かれ
あなたに触れもせず
あなたに触れもせず
狂気の才能にひざまずくのです

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2016.01.07

今日生きて明日を思う

私の様な人間の
このちっぽけな人生でさえ
旅路の果てに
死は待っているのです

何を思うのか…
今日・生きて・明日を

夜の静寂の中で
スマホの光をタップする
狭い半径で

うそぶくのはやめても
心は孤独の傍観者

寂しさは寂しがり屋の十八番なんだ
解らないね 全然

私は水面を泳いでいるだけ
勿論 独り 淡々と


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