言葉の本棚 Ⅳ

2017.07.28

始まりと終わり

終わりたい
いろいろな事
終われない
河は流れを止めない
始めたい事は永遠に始まらない
終わりたくない頃に終わりはやって来る
力の無い自分
半端な自分
どこかに休みに行っても
また同じ気持ちになる
なにもかも終わりにすれば…
1から始める時は残らず
必ず孤独が待つのみだろさ
嫌いじゃない
それでも今よりマシかもしれないね
暑さのせいかな…

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2017.07.25

49日

生きるに値しない
私が生きて
彼女は死んだ

身の程知らずな私が
過大な機会を与えられ
嘘とも本当とも解らない
賞賛を得る

理不尽な傷み苦しみを背負い
何もかもが美しく正確であった
彼女は死んで
まっ白い骨になった

もうだめだと
やるせなく呟いたその日

あれから
幾日か過ぎて
心がどんどんうらぶれ果て
私は腐った魚のように
厭な気臭を撒き散らし
虫がわき
生きてる事に死んでいる

日常を俯瞰し
ゴミ溜めの中だ
そして
笑っている
カラカラと

カラカラ
カラカラ
カラカラ…

こんな私が生きて
彼女は死んだなんて

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2017.07.23

溺れる女

海の中から空を見ていた
小さな息が玉になって
空を求めて上ってゆく
光に手を伸ばして
溺れる
溺れる
溺れる
静にずっと底まで堕ちてゆく
暗闇に体は掌握されて
深さは
空を遮った

溺れる
溺れる
溺れる
どんどん意識が遠のいて
これは夢だと悶えている

溺れる
溺れる
溺れながら

夜明け
烏の声に独り目覚め
毛布の中で
生に落胆した

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2017.07.02

汗だけがまとわりつく

いびつな夢を見た
足元が崩れてゆく

誘惑の情景
やめないで
ずっとこのままでいて
苦しくて吐き出せば
7月の優しくない朝の日差しが
リアルなベッドに突き刺さる

夢から連れて来た
さっきの汗が
あの人の匂いが
まとわりついて鎖骨を流れ堕ちる

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2017.06.25

雨は音など持ってはいない

真夜中に
雨の音を聴く

屋根や雨戸に落ちる音
庭の楓をたたく音
黒いアスファルトに突き刺さる音
車のボンネットに弾ける音

そうさ
そもそも
雨は音など持ってはいない
ただの水玉
空からの訪問者

静に訪れて
束になって流れてゆく

目を閉じて
雨の行方を模索する

雨に抱かれて
旅をする

眠りは訪れた


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2017.06.15

お姉ちゃんへ

お姉ちゃん
私は今大阪に向かう新幹線の中
1人おにぎりを食べています
高菜の入ったおにぎりは
ピリッと辛くて美味しいです

見回すと
疲れた顔のサラリーマンが多くて
あー皆それぞれに家族の為に一生懸命働いて
家路に帰る途中なのだなと
しみじみしています

おにぎりは美味しいな
駅で買った135円のおにぎりだけど
何も食べられなくなって
氷しか食べれなくなって
死んでしまった
あなたを思うと
お米の一粒だって高菜の1枚だって
ありがたく思い
しっかり噛んで頂くのです

私はまだまだ生きて行かなくてはならないもの

もうすぐ静岡です
お姉ちゃんはどの辺りですか?

またお便りします

大好きなお姉ちゃんへ


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2017.06.08

生きる日々が
正当で在るために
いくつかのツナガリを断念する

安全に死んでゆく為さ
やりたい様にやるなんて
ガキのする事

うそぶる女

つまらなくなった人生に幸せと書いて蓋をした
きっぱりと蓋をした


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2017.05.17

ニケ

歌う
君が奏でる音に包まれて
歌う
私の背中に翼が現れる
ずっと…
ずっと…
ずっと…
愛の告白の中にいた
今までも
これからも
永遠のもっと向こうまで

私は歌い
君に抱かれる

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2017.05.03

縁の中

この世は何1つとして自分の望んだ様にはいかない
マッチ1本する事さえも
原因と結果がある
すべては万物の「縁」の中にあって
無数の分岐点でつながる
ただ選択の繰り返しをして
今立っている場所に存在している
そのつながりの中で
与えられた生命は
大いなる時の片隅で
人を求め
人に傷つき
儚く輝き
深い深い藍色の柔らかな流れの中
静かに…
とこしえに消えてゆくのだ


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世界はやさぐれる

また同じ心持ちになった
あぁそうだ
何も変わってはいない
1ミリたりとも動いていない

予感はしていたさ
最初からね
だから前ほど痛くはないよ

私はいつもやさぐれて
心の世界のならず者だ
君が見ている笑顔は
私の世界の壁なのさ

やり過ごすスキルをちょっとばかり覚えただけなんだ


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